Text Encoding Initiative(テキスト・エンコーディング・イニシアティブ、略称 TEI(ティー・イー・アイ))とは、人文学資料を構造的にデジタル化するための標準策定を目的とした、国際的かつ学際的な共同プロジェクトである[1][2]。人文学資料における多様なテキストの構造とメタ情報を、デジタル媒体上で機械可読な形で記述し、また特定のハードウェアやソフトウェアに依存せず効率的・効果的に共有することを目指しており、基盤技術として XML を採用している。
プロジェクトの運営は TEI コンソーシアムによって行われ、策定された標準は TEI ガイドラインとして公開されている。
単に TEI と言った場合、TEI ガイドラインを指す場合と、TEI コンソーシアムを指す場合とがある。現在の最新版のガイドラインは P5 と呼ばれており、TEI P5 と言った場合、ガイドラインのことを指す[3]。
欧米の人文学向けデジタルテクスト資料の構造化ではデファクト標準になっており[4]、デジタル・ヒューマニティーズ分野の基幹技術の一つである。